「ブルゴーニュ最高の無名生産者」
当店ポコアポコで扱うワイン達の紹介する「Poco A Poco店主のピックアップワイン」第4回目となりました。 (やっとのことで4回目・・・苦笑)
今日からグラスで提供始めましたドメーヌ・テシエを紹介します。
フランス・ブルゴーニュ・ムルソー村の白ワインの生産者。葡萄はもちろんシャルドネです。
当主アルノー・テシエはまだ30代半ばの若手でありながら、有名なワイン評論家達から絶賛されており「ブルゴーニュ最高の無名生産者」と讃えられているとか。
以前はブドウを売っていたそうですが、2006年より蔵元詰めを開始したばかり。
横浜出身のブルゴーニュワイン生産者シャントレーヴの栗山さんが大絶賛していたのを覚えています。なにやら現地の人たちやプロの間でとても人気が高い生産者だそうですよ。
さらに「畑仕事の鬼」だそうです。(怖)
ご存知かも知れませんがムルソーと言えば
「オーク樽の香りを前面に押し出した果実味、粘性豊かななパワフルな白ワイン」
そんなイメージだったはずですが、それも今は昔の話。
近年はピュアで繊細、旨みと酸がぐっと引き締まっているスタイルが主流となりました。
樽香がしっかりしたムルソーも懐かしいですよね。
昔はこってり白ワインを造っていたムルソーの巨匠ドミニク・ラフォン氏も20年以上前からムルソーは本来酸が綺麗なワインであると言っていたのを覚えてますが、本来のテロワールを重視するブルゴーニュの新世代ヴィニュロン達が作るムルソーがこのようなスタイルの変わっていったのは必然だったのではないでしょうか。
そんなピュアで繊細なスタイルの中でも、さらに一際ピュアで凝縮感と繊細さを併せ持つ造り手。それがテシエです。
グラスワインでご用意したのは
2013年産の飲み頃に入ってきた1級畑「ル・ポリュゾ・ドゥシュ」
澄み切った空気感、透き通る清流、力強く落ちる滝を想像させます。
さらにシャルドネ・ミュスカというクローン葡萄が混ざっており、いわゆるマスカットの香りが華やかさを加える複雑さをお楽しみいただけます。
価格は¥2400/100㏄
中々手に入らない貴重なワイン。しかも2013年は流通量少なく、銀座時代に仕入れセラーにとっておいたものです。
是非飲んで欲しい!
そんな思いです。
「いやぁ、ワインって本当にいいものですね!!」(水野晴夫風)
それではサヨナラ、サヨナラ、サヨナラ(淀川長治風)
今宵もお待ち申し上げます。